建設業者の選定アドバイス

建築業者の選定

建物を建築する土地を確保する事が出来たら、次は施工業者の選定です。
ここで気を付けたいのは、施工業者にも様々な形態の会社があり、長所や短所もある事です。
今までの経験でそれぞれの長所、短所を書きたいと思います。なお、この長所や短所は、一級建築士である当サイトの管理人の経験による独自の考えも含まれているため、全ての施工会社や住宅メーカーに当てはまりません。


施工会社の形態と長所及び短所

a.大手住宅メーカー
概要
大手住宅メーカーはその名の通り主に住宅を専門に施工している大規模な会社です。社内に営業、設計、工事担当が勤務しており、流れに沿って住宅が完成していきます。
長所
プレハブ住宅にしても2x4住宅にしても地震が起きた場合に倒壊する可能性が低い。(耐震性が高い)
短所
住宅の設計にルール決めしている場合が多く、間取りの自由度が低い場合がある事。
営業が最初に提示してくる値段には必ず必要なのに計上されていない項目があり、建物が竣工するまでに思っていたよりも支払い金額が多くなる場合が多い事。

b.ゼネコン(建設会社)
概要
大きなマンション・工場・倉庫等を主に設計施工していて住宅は不得意な場合がある。
長所
色々な建築物の設計施工を行っている為、様々な構造の建物を設計施工する事が出来る。
短所
普段から大きな建物を取り扱っている為、一戸建ての住宅のような小さい物件は苦手とする場合が多い。

c.地域密着型の工務店
概要
社内には設計担当者を設けずに、設計事務所に外注している場合が多い。家族などの少人数で営んでいる場合が多い。
長所
地域密着型なので、現場と会社が近く、工事完了後でも何かあった時に来てもらいやすい。比較的狭い商圏で商売を行っている為、悪い評判が立たないようきっちりと仕事をしてくれる。
短所
一戸建ての住宅を建てる場合、木造在来工法で建築する事が多いので、大工の腕により建物の良し悪しが決まってしまう事。

その他にもいろいろな施工会社がありますが、大きく分ければこの3つではないでしょうか。

結論から言うとどの形態の会社でもきっちりと完成します。
重要なのは、形態ではなく、そこの会社の体質なのです。
会社の体質で問題なのは、
1.手抜き工事をする下請け業者がいる会社
2.現場監督が経験不足で技術力が足りない上にやる気がない会社
等です。本来ならばその様な会社があってはならないのですが実際あるのが現状です。

そのような会社に依頼しないよう、出来る限り事前に情報収集するようにして下さい。

*ワンポイントアドバイス
施工会社に依頼する場合は事前に出来るだけ情報収集をして下さい。


次ページ(設計事務所との付き合い方)
一級建築士による住宅取得アドバイス

一級建築士による住宅取得アドバイス 土地の取得・購入のアドバイス 建設業者の選定アドバイス 設計事務所に現場監理を 住宅プラン作成アドバイス 住宅完成までの流れ(1) 住宅完成までの流れ(2) 新築マンション購入アドバイス 中古住宅購入アドバイス リンク集

建築士試験対策 参考書 過去問題集

「欠陥住宅」をつかまない155の知恵―「建築検査歴600件」のプロが教える「対業者」交渉術 マイホームを欠陥住宅にさせないチェックブック―建築記念アルバム
・建築関係の相談は、当方のブログ
一級建築士のアドバイスにてお願い致します。